企業サイトなりECサイトなり,商業的なWebサイトにはそれぞれ必ずビジネスゴールがあるはずですが,そのKPI(Key Performance Indicator:重要業績達成指標)は何でしょうか?企業サイトであれば,資料請求数,もしくは採用情報の応募数でしょう。ECサイトの場合はわかりやすく商品の注文数になります。つまり最終的なコンバージョン数がそれぞれのWebサイトのKPIと言えるでしょう。
コンバージョン数を高めるためには,有効な「ページビュー」PV(Page View)を増し,かつコンバージョン「率」を高める必要があります。どんなにコンバージョン率が高くてもPVそのものが少なくてはコンバージョンの絶対数は増えません。これらは下記の式で表されます。
- 総ページビュー
- =1人当たりのPV×訪問者数(人)
- 注文数
- =総ページビュー×コンバージョン率(%)
この式を見れば,総PVを増やすためには,「1人当たりのPV」と「訪問者数」の両方を高める必要があることがわかります。訪問者数を増やすためには, SEOやリスティング広告をはじめ,さまざまなプロモーションが不可欠です。一方,「1人当たりのPV」はコンテンツ数を増やすことやナビゲーションの工夫で増加が期待できます。そこで活躍するのがコンテンツ管理システム(CMS)です。
CMSは従来,更新作業の「省力化」ツールとしてとらえられていましたが,
コンバージョンを得るためのマーケティングの実践ツールとして重要度を増して来ているのです。
つまり,単なる省力化が目的であれば他の手法(たとえば,より安い労働力に切り替える)による対策も考えられますが,
マーケティングツールとしてとらえた場合には,CMSを導入しないという選択肢はありえません。