ダン・サファーの最新著書『Designing Gestural Interfaces』、近日発売。

今年の夏にカンファレンスでの講演のため来日した、インタラクションデザイナーのダン・サファー(Dan Saffer)の最新著書『Designing Gestural Interfaces』が、O’Reillyから11月に発売となります。
来日当時は Adaptive Pathの一員だった彼はその後退社し、現在は数名の同志と Kicker Studioというデザインスタジオを運営しつつ、精力的に活動を続けているようです。
書籍発売を目前に控えて、プロローグと第1章のPDFファイルが公開されていますので、早速目を通してみました。
各章のタイトルはこんな感じです。

  • Ch.1 Introducing Interactive Gestures
  • Ch.2 Designing for the Human Body
  • Ch.3 Patterns for Touchscreens and Interactive Surfaces
  • Ch.4 Patterns for Free-form Interactive Gestures
  • Ch.5 Documenting Interactive Gestures
  • Ch.6 Prototyping Interactive Gestures
  • Ch.7 Communicating Interactive Gestures
  • Ch.8 The Future of Interactive Gestures
  • Appendix A Palette of Human Gestures and Movements

ご覧の通り、この本の中心を占めているのは、O’Reillyの一連の『Designing…』本に共通して見られるパターンリファレンス(3~4章)および、デザイン実践上のノウハウ(5~7章)となっているようです。そのため、かなり実用性を重視した本だと思われます。
そんなわけで、PDFで読める1章はあくまでもさわりという印象でしたが、一見新しく思えるこの分野にもさまざまな歴史があることが分かったり、著者のユーモアを感じさせるコラムがあったりと、なかなか面白く読めました。
実はダンが来日した際に、赤提灯が下がっているようなB級居酒屋(笑)で彼を囲んで話をする機会がありました。
彼の関心が、パソコンのモニタの中の世界からとっくに抜け出て、もっと広く多様なコンテクストにおける“テクノロジーに対する人間の身体のコーディネーション”に向かっているのが印象的だったのですが、ついにそれをテーマに一冊の本を書くまでに至ったということですね。
ここでいうテクノロジーとは、コンピュータ技術や情報技術に限定されない、もっと広い意味での“技や術”のことだと考えてよいでしょう。この本のプロローグも、ITの話とは無関係な、彼が習っているチェロの演奏についての話から始まるのです。
WiiやiPhoneによるブレイクスルーが見せたようなインターフェースの進歩は、これからもさらに新たな展開を見せていくことでしょう。もちろんダンもその状況の変化のスピードは十分自覚していて、自分が本に書いた内容があっという間に時代遅れにならないように意識したそうなので、これまたインタラクションデザインの必携本リストに加わりそうな一冊として、発売を楽しみにしているところです。
#時間と体力に余裕があれば、自分で翻訳してみたいところですが・・・(苦笑)

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